インビザラインの値段はいくら?相場や費用を抑える方法も
2025/07/05歯の知識歯並びをキレイにしたいけれど、ワイヤー矯正より痛みが少なく、目立ちにくい方法がいい…。そんな悩みをお持ちの方に注目されているのがインビザラインです。しかし、全体矯正と部分矯正のどちらを選ぶべきか、費用や期間などを踏まえると「実際いくら必要なの?」と気になる方も多いと思います。本記事では、インビザライン矯正の相場をはじめ、治療期間を短縮するコツや医療費控除など、費用を抑えるためのポイントを分かりやすく解説します。歯並びの悩みを解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインの値段相場
インビザラインは保険適用外の自費診療で、歯科医院によって治療費は異なります。
インビザラインの矯正治療費用は、部分矯正が全体矯正かにより、異なります。部分矯正なら40〜50万円程度、全体矯正は70~100万円程度が相場とされ、かつては総額100万円超が一般的な時期もありました。現在は軽度症例向けの「インビザライン・ライト」なども登場し、費用幅が広がっています。ただし、安価なマウスピース矯正は治療範囲が限られたり追加費用が必要になるなど、 結局高額になるケースもあるため注意が必要です。また、医院によっては月ごとの調整料がかかる場合もあるため、最終的な総費用は事前にしっかり確認しておくと安心です。
【歯並び別】インビザラインの値段相場
軽度な場合
インビザライン・エクスプレスは、ごく軽度の不正歯列や矯正後の後戻りを短期間で改善できるプランです。最大7枚のマウスピースを使用し、主に前歯の矯正を行います。治療期間は2~3ヶ月と短く、費用は30万~45万円程度が目安です。前歯のわずかなズレを整えたい方に適しており、歯を大きく動かすことはできませんが、負担を抑えつつ歯並びを改善したい方が利用できます。
インビザライン・ライトは、軽度の不正歯列を対象とした部分矯正プランで、最大14枚のマウスピースを使用して歯並びを整えます。治療期間は3~6ヶ月と比較的短く、費用は45万~65万円程度が目安です。前歯だけでなく奥歯の矯正にも対応しており、全体のバランスを調整したい方に適しています。矯正後の後戻りを改善したい場合や、大きな歯の移動を必要としないケースに向いています。 ライトプランで一度整えた後、さらに細かく調整したい場合は、ワイヤー矯正を併用することで理想の仕上がりに近づけることも可能です。
当院では、6割の方がこのプランで矯正を開始されて、半年以内に矯正治療を完了しています。
短期治療にも対応可能なことから、結婚前・就職前など、期限がある方にご満足いただいています。
中等度な場合
インビザライン・モデレートは、中度の不正歯列を対象としたプランで、最大26枚のマウスピースを使用し、最短半年〜約1年かけて矯正を行います。費用は70万~90万円程度が目安で、出っ歯やガタつき、すきっ歯などの改善が期待できます。骨格や奥歯の噛み合わせに問題がないケースに適しており、必要に応じて歯のスペースを確保するためのIPR(歯と歯の間を削る処置)や、噛み合わせを整えるためのゴム掛けを併用することもあります。予算に限りがある中で、仕上がりの質を求める方におすすめのプランです。
重度な場合
インビザライン・コンプリヘンシブ(フルプラン)は、重度の不正歯列を対象とした本格的なプランです。奥歯のかみ合わせを含め、歯並び全体を矯正するために用いられ、治療期間は1年半〜3年程度と長めです。マウスピース(アライナー)の枚数に制限がありませんが、40〜50枚程度が現実的です。治療中に必要な再作成もプランによって3年または5年間可能です。費用は80万〜150万円程度が目安で、ズレの大きい歯列の矯正や噛み合わせの改善に適しています。
治療には、歯を動かすためのスペースを確保するIPR(歯と歯の間を削る処置)や、噛み合わせを調整するためのゴム掛けが必要になることがあります。また、特に重度の出っ歯や口元を大きく引っ込めたいケースでは、抜歯を伴うこともあります。全体矯正を考えている方や、複雑な歯並びの改善を求める方に必要なプランです。
名称 | プチプラン (エクスプレス) | 3ヶ月プラン (ライト) | 半年プラン (モデレート) | 1年プラン (コンプリ) | 抜歯プラン (コンプリ) |
こんな方に | 軽度 前歯矯正 | 中等度 前歯矯正 | 中等度全体矯正 | 重度全体矯正 | こだわる/抜歯有 |
治療期間 | 1~3ヶ月 | 2~6ヶ月 | 5~12ヶ月 | 7~18ヶ月 | 9~24ヶ月 |
アライナーの数 | 上下各7枚まで | 上下各14枚まで | 上下各26枚まで | 上下各40枚まで | 上下各52枚まで |
料金 | 40万円~ | 50万円~ | 70万円~ | 90万円~ | 140万円~ |
治療期限 | 契約後半年 | 契約後1年 | 契約後2年 | 契約後3年 | 契約後3年 |
無料追加アライナー | 1回まで | 1回まで | 2回まで | 3回まで | 4回まで |
有料追加アライナー | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
インビザラインの値段内訳
カウンセリング料
インビザライン治療を始める前に、カウンセリングを受けることが一般的です。カウンセリングでは、歯並びの状態を確認し、適用可能な治療プランや流れ、費用について説明を受けます。矯正治療は長期間にわたるため、治療のゴールを明確にし、理想の歯並びや治療方針を歯科医師と共有することが重要です。また、治療に対する不安や疑問を解消する場でもあります。
カウンセリングのタイミングや費用は歯科医院によって異なります。無料で実施しているところもあれば、簡単な検査を含めて数千円~1万円程度かかる場合もあります。検査前に聞き取り中心のカウンセリングをおこない、検査後別日に具体的な診断をもとにしたカウンセリングを行うことが一般的です。
検査料
インビザライン治療を開始するには、精密検査が必要です。初診では問診と視診の後、レントゲンやCT撮影、口腔内スキャン、歯型採取などが行われ、歯並びや骨格を分析します。これらの データをもとに、歯科医師が診断を行い、治療計画を立てます。
検査費用は医院によって異なりますが、5,000~65,000円程度が相場です。一部の医院では治療費に含まれる場合もありますが、別途請求されることもあるため、事前に確認が必要です。精密検査は正確な診断と治療計画に不可欠な工程のため、慎重に受けることが重要です。
当院では、初回のご来院時にカウンセリング・レントゲン撮影・写真撮影・3D歯列スキャンまでを1日でまとめて行うことが可能です。これらの検査を含めた診断料として、5,500円(税込)でご案内しております。(2025年4月現在)
当日は患者さまのご相談やご要望をしっかりお伺いし、それを診断に反映いたします。1週間後をめどに診断結果をお伝えし、具体的な治療についてカウンセリングさせていただきます。
マウスピースの製作料
インビザラインのマウスピース(アライナー)の費用は、治療範囲や使用する枚数によって異なります。部分矯正は使用枚数が少ないため比較的安価ですが、全体矯正では40万〜80万円程度と高額になります。
通常、7〜30組程度のマウスピースを使用し、約1週間ごとに交換しながら治療を進めます。この費用には、3Dシミュレーション、治療計画の作成、マウスピースの製作・配送費なども含まれています。
ただし、計画通りに矯正が進まない場合、追加のマウスピース代が発生する可能性もあるため、契約プランの内容を事前に確認しておくことが大切です。
調整料
インビザライン治療では、治療の進行に合わせた調整料が発生することがあります。通常、1ヶ月〜3ヶ月に1回程度の通院ごとに3,000円〜10,000円程度の調整料がかかるのが一般的です。調整時には、治療の進行状況を確認し、マウスピースが正しく適合しているかをチェックします。また、装着中のアタッチメントが外れていないかを確認し、必要があれば再装着を行います。
クリニックによっては、治療費に調整料が含まれている場合もありますが、別途請求されることもあるため、事前に確認が必要です。治療計画の変更が必要になった場合、追加費用がかかることもあるため、総額を把握しておくと安心です
当院では、契約期間の間は契約時にお伝えする費用以外での通院ごとの調整料は不要です。(2025年4月現在)
保定料
矯正治療後、歯は元の位置に戻ろうとするため、「後戻り」を防ぐために保定装置(リテーナー)の装着が必要です。保定期間は一般的に矯正治療にかかった期間と同程度とされていますが、実際にはリテイナーの使用をやめた後、徐々に後戻りをする方が3~4割おられます。大きく後戻りすることは少ないですが、1割程度の方で大きな後戻りが見られます。
保定装置の費用は1組で2万〜6万円程度が相場です。通常、上の歯と下の歯に1つずつ必要になります。保定装置は1〜2年程度で変形・破損することがあります。
歯並びをしっかりキープしたい場合は、1年で1万円程度のコストがかかると思っておいてください。
インビザラインの費用が追加でかかるケース
インビザライン治療では、基本費用以外にも追加費用が発生する場合があります。まず、矯正前の検査費用が必要となり、歯の状態を確認するためのレントゲン撮影や診断料が別途かかることが一般的です。また、虫歯や歯周病の治療が必要な場合、矯正治療とは別途にかかるため、その費用も考慮する必要があります。
さらに、歯を適切に動かすためにIPR(歯の研磨)や、抜歯が必要なケースでは、別途処置費用が発生します。矯正期間中の定期的な調整費用(3,000~10,000円程度/回)や、治療完了後の保定装置(リテーナー)の作成費、保定期間中の経過観察費も追加費用としてかかることがあります。
費用の詳細は医院によって異なるため、事前に確認し、総額を把握しておくことが重要です。
インビザラインの値段がクリニックごとに異なる理由
インビザラインの治療費が医院ごとに異なる理由はいくつかあります。まず、インビザラインは健康保険が適用されない自由診療のため、各クリニックが独自に価格を設定できることが大きな要因です。また、インビザラインの種類による違いも費用差の一因です。
全顎矯正を行う「インビザライン・コンプリヘンシブ」は費用が高額になる傾向がありますが、軽度な不正歯列には「インビザライン・エクスプレス」や「ライト」などの部分矯正プランが適用でき、比較的低コストで治療が可能です。
さらに、治療範囲や診断基準の違いも影響します。あなたの歯並び・歯の状態によって難しさが変わってきますし、あなたが求めるレベルによっても、必要な価格が変わってきます。
例えば、前歯のみの矯正が可能なケースや片顎のみの治療で済む場合は費用が抑えられますが、クリニックごとに治療計画の立て方や適応基準が異なるため、見積もりに差が出ることがあります。そのため、治療費だけでなく、治療内容や方針を確認した上で、自分に合った医院を選ぶことが大切です。
インビザラインの値段を安く抑える方法
医療費控除を利用する
歯列矯正を目的とするインビザラインは保険適用外ですが、噛み合わせの改善など医療上必要と判断されれば「医療費控除」の対象となり、確定申告を行うことで所得税の一部が還付され、実質的な負担を軽減できます。医療費控除は、生計を同一にする家族の1年間の医療費が10万円を超える場合、あるいは総所得金額が200万円未満の方で総所得の5%超の医療費がかかった場合に適用されます。還付額は所得や課税状況によって異なるため、事前に歯科医院や税務署へ確認しましょう。ただし、審美目的のみの矯正は対象外となることがあるため注意が必要です。
歯科治療で医療費控除が適用される場合の対象
虫歯や歯周病の治療費(詰め物・被せ物・抜歯など)
噛み合わせや咀嚼機能の改善を目的とした歯列矯正
インプラント治療(機能回復が目的の場合)
義歯(入れ歯)の作成・調整費用
親知らずの抜歯(医療上の必要性がある場合)
歯の欠損や損傷に伴う治療費(事故や病気による場合)
診察や治療のための通院費(公共交通機関を利用した場合)
歯科治療に必要な医薬品の購入費(処方された薬など)
レーザー治療や外科的処置が必要な歯科治療
特に矯正治療の場合、「美容目的ではなく、噛み合わせの改善など医療上の必要がある」という証明が必要なことがあります。
審美目的のホワイトニングや美容矯正などは対象外になることが多いため、事前に税務署や歯科医院で確認しましょう。
医療費控除を受けるために必要な書類
確定(還付)申告書(給与所得者は源泉徴収票)
医療費控除の明細書(2017年分以降の申告で必要)
医療費の領収書(コピー不可・原本保管必須)
交通費を書いたメモ(通院にかかった費用を記録)
治療が必要とされる証明書(矯正などの場合に取得)
支払方法に関する資料(カード利用明細やローン明細など)
マイナンバー関連書類と本人確認書類
印鑑や銀行口座がわかる通帳
※確定申告についてくわしくは最寄りの税務署などにご確認ください。
※5年間さかのぼって申請可能です。
領収書は税務署から提示を求められる可能性があるため、5年間保管しておくと安心です。
マウスピースの装着方法を守る
インビザラインの費用は、使用するアライナーの枚数や治療期間によって増減します。装着時間を守らないと歯が計画どおりに動かず、追加アライナーや診察回数が増えて費用がかさむ原因になります。定期検診を受けながら、日常的に指示通りアライナーを適切に装着することが、結果的に治療期間短縮と費用を安くすることにつながります。治療中に不安や疑問があれば、早めに歯科医師へ相談しましょう。
治療費が明確な歯科医院を選ぶ
インビザライン矯正を安く済ませるためには、治療費が明確に提示されている歯科医院を選ぶことが大切です。治療費の総額を事前に把握することで、思わぬ追加費用を防ぎ、安心して治療を進められます。
特に「トータルフィー制度(総額料金制度)」を採用している医院では、矯正にかかるすべての費用が最初に提示され、治療期間が延びても追加費用が発生しません。矯正治療は、アライナーの調整や定期検診、保定装置(リテーナー)など、基本料金に含まれていない費用がかかることもあります。事前に、診察費・追加アライナー費・保定装置費が含まれているか確認しましょう。
治療を始める前に総額を明示している歯科医院を選ぶことで、予想外の費用負担を防ぎ、結果的に費用を抑えることにつながります。
インビザラインの値段を知りたい方は、西宮市甲子園の伊藤歯科クリニックにご相談ください
伊藤歯科クリニックは1医院で年間300人を超える矯正患者様を治療している矯正治療経験豊富なクリニックです。また院長自身はインビザライン・ブラックダイヤモンドプロバイダーの認定医として、自院・他院合わせて年間600人以上の矯正治療を指導しながら、患者様一人ひとりのご希望に沿った治療をご提案しています。
インビザラインを検討されている方は、「甲子園矯正歯科 伊藤歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。複数の治療プランや治療結果をもとに、ご自身に合った矯正方法をお選びいただけます。
マウスピース矯正のみで難しい場合にはワイヤー矯正を併用し、より短期間で確実な治療を目指します。治療費は初めに明確に提示いたしますので、ご不安な点も遠慮なくご相談ください。ライフスタイルやご予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。
web予約やLINE相談は24時間受け付けております。