院長ブログ

インビザラインをやらなきゃよかった」と後悔する理由9選と対策

2025/06/12歯の知識
インビザラインをやらなきゃよかった」と後悔する理由9選と対策

 インビザラインは透明で目立ちにくく、取り外しが可能なことで人気を集める矯正方法ですが、中には期待通りの結果が得られず「やらなきゃよかった」と感じる方がいるのも事実です。

 事前にデメリットや注意点を把握しておくことで、後悔を最小限に抑えられます。本記事では、注意事項や治療期間、最適な対策を詳しく解説し、インビザライン選びのポイントをお伝えします。たとえば装着時間の厳守や定期チェックの受診など、医師の指導を守ることが求められます。費用や治療期間を把握し、自分に合った矯正方法かどうかを見極めることが重要です。

 次の観点から自分に合った矯正方法を選ぶことで、理想の歯並びを手に入れやすくなるでしょう。


インビザラインをやらなきゃよかった」と後悔する理由9選と対策
「インビザラインをやらなきゃよかった」と後悔してしまう理由9選
理想の歯並び・顔つきにならなかった
 インビザラインは事前にシミュレーションができる反面、歯の左右差や顎の歪みなどの治療に限界があります。治療前に歯科医師と仕上がりイメージを共有して治療パターンを選択し、歯科医師の指示するマウスピースの装着時間や保定期間をしっかり守ることが大切です。また、必要に応じてワイヤーを併用できる柔軟な歯科医院を選びましょう。治療中に「仕上がりが想像と違う」と感じたら、早めに相談しましょう。そうすることで後悔を最小限に抑え、理想の歯並びや顔つきに近づけます。
 また、顎骨や歯茎の突出、唇の厚さなど骨格による問題がある場合、歯並びを矯正しても横顔の改善に限界があります。そのため、ある程度以上の改善を求める場合は歯をかぶせ治す審美歯科や、手術を併用する美容外科・外科矯正の治療が適応となる場合があります。

治療期間が長引いた
 インビザラインでは、治療の初めにシミュレーションソフト「クリンチェック」を用いて歯の動きや治療期間を予測します。装着時間が不十分だったり、複雑な症例の場合は、予定より長引くことがあります。適切に歯が動くよう、マウスピースを一日20~22時間装着するなど、ルールを守ることが大切です。また、虫歯を予防するため、日頃のケアや定期的な受診も欠かせません。そのため伊藤歯科クリニックでは、ルールを守りやすいようにスマホを利用したアプリを活用しています。その結果、実績として7割の患者さんが1年以内に治療を完了できるようになりました。

想定よりも費用がかかった
 インビザライン治療では、予定外の費用が生じることがあります。装着時間不足による治療期間の延長や計画変更による追加マウスピース費用、虫歯・歯周病の治療費などが代表例です。こうした負担を避けるためにも、事前に追加費用やサポート体制を歯科医師に確認しておくことが大切です。歯列矯正を始める際は、開始時に必要な費用だけでなく、最終的にかかる費用全体を見据えて検討するようにしましょう。伊藤歯科クリニックでは、コーディネーターによる治療相談を行っており、治療費用の見積もりや支払い方法などのご相談にも対応しております。矯正治療に関しても治療料金に不安がないよう、治療完了までの料金を含めた総額料金制を採用しています。不安や疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。

歯茎(歯肉)が下がってしまった
 マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも、歯を動かす過程で歯茎が下がったと感じる方が一定の割合で居ます。成人矯正では歯槽骨に負担がかかり、再生が追いつかないことが原因となりやすいです。もともと歯槽骨が薄い方や歯周病傾向がある場合は、リスクがさらに高まります。冷水や温水で歯がしみるなどの症状が出た際は、歯茎退縮が起こる可能性があるため、矯正を一時中断し早めに歯科医師へ相談しましょう。場合によっては矯正治療をそこまでで止める必要があります。リスクを理解し、適切なケアを行うことで、歯茎トラブルを予防することが大切です。
 伊藤歯科クリニックでは歯茎の退縮を予防する治療計画を心がけていますが、それでも2000人治療したうちの4人の患者さんに歯の痛み、歯茎退縮が見られています。

管理が大変だった
 インビザラインは着脱が容易で魅力的ですが、食事時以外1日22時間装着し、取り外すたびの歯磨きをした方が良いなど、適切な管理が必要です。
 マウスピースはプラスチック製のため変形しやすいです。外した際は必ず専用ケースに保管し、誤って捨てたり、ペットに噛まれたりしないよう注意しましょう。破損や紛失が起これば再スキャンや作り直しが必要となり、治療期間が延びる場合もあります。こうしたトラブルを防ぐためには、外出時でもケースを携帯し、決められた交換サイクルや順番を守って、適切な管理を続けることが重要です。
 伊藤歯科クリニックでも100人のうち2~3人程度、最後までマウスピース矯正を続けられない方がいて、続きをワイヤー矯正でおこなっています。最近では「デンタルモニタリング」というスマホのアプリを活用することで、交換日の把握や管理ができるようになりました。矯正治療を始めてから今までの歯の動きをアプリで見ることができるので、やる気をキープしやすくなり、トラブルが減っています。

虫歯や歯周病になった
 インビザラインの長時間装着により唾液の流れが変化し、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。食後にすぐマウスピースを装着すると飲食物の残りが密着しやすいため、毎食後の歯磨きやマウスピースの洗浄は欠かせません。ワイヤー矯正と比べ、取り外しが可能でケアしやすい面はあるものの、装着前の歯磨きは丁寧に行いましょう。

 伊藤歯科クリニックでは、虫歯や歯周病治療が同時にでき、虫歯・歯周病予防のためPOICウォーターでの含み磨き、フッ素洗口液で1日1回のフッ素ケアをおすすめしています。また、3ヶ月に1回の定期検診とフッ素塗布も行っています。

抜歯・歯を削ること・ゴムかけが必要になった
 インビザライン治療を進める際、歯を並べるスペースを確保するために、歯の両端を削るIPRや抜歯が必要になる場合があります。希望の仕上がりによっては必要な処置ですが、想定外だと抵抗を感じることもあるでしょう。抜歯や、IPRが必要になるケースは、顎の骨の大きさや歯のサイズなど個々の状態によって異なります。また、噛み合わせのズレがある場合、ゴムをかけてズレを治すことが効果的な場合があります。

 伊藤歯科クリニックでは複数のプランをご用意しており、理想に近いものを選んでいただくことで、治療後のトラブルを最小限に抑えられるよう配慮しています。治療の計画段階で歯科医師やコーディネータと十分に話し合い、医院の技術や方針を理解しておくことが大切です。

噛み合わせが悪くなった
 インビザライン治療では歯並びの見た目が整っても、噛み合わせが悪くなる場合があります。AIによる治療プランだけでは十分とはいえず、症例数が多く経験豊富な歯科医師によるセファロ分析などの検査と診断が重要です。奥歯がかみ合わなくなる症例や顎関節症を防ぐには、矯正終了時に噛み合わせをチェックし、問題があれば調整を行います。

 伊藤歯科クリニックでは矯正治療の最終段階で咬合調整を行い、アライナーでは調整しにくいわずかな噛み合わせを細かく確認します。また、歯の修復物の新調を希望する方は、このタイミングで新しい歯並びに合わせて修復物をやり直すことで、馴染みの良い噛み合わせを作ります。

矯正後に後戻りした
 歯並びが整うと、矯正治療が完了したと思いがちですが、実は治療後の保定期間が欠かせません。整った歯を安定させるため、保定装置(リテーナー)の装着が必要で、怠るとせっかく揃えた歯がもとに戻りやすくなります。ワイヤー矯正でもマウスピース矯正のいずれの場合も、装置を外して歯を解放すると、ほんの数日で歯が動いてしまいます。保定期間は治療期間と同じか、それ以上の期間が必要になることも多いため、自己判断でリテーナーを外さないことが重要です。矯正治療のゴールは見た目だけでなく、正しい噛み合わせを維持することでもあります。矯正治療を成功させるには、治療後も保定装置をつけ続けることが大切です。クリアタイプの保定装置は、歯ぎしり・食いしばりから歯を守り、歯の亀裂を防ぐ役割もあります。長期的な口腔の健康を保つためにも、歯科医師の指示に従い、継続してリテーナーを使用しましょう。

 伊藤歯科クリニックでは矯正治療後も、虫歯・歯周病予防のため、定期メンテナンスに通っていただくことをお勧めしています。歯を失う3つの大きな原因は虫歯・歯周病・歯の破折です。クリアタイプの保定装置を入れていただくことで歯の亀裂を防ぐことができるので、長く歯を保つ助けになります。当院ではデジタルで歯の形を保存しているので、転居などで当院に通えなくなっても郵送でリテイナーをお届けすることができます。

「インビザラインをやらなきゃよかった」と後悔しないための対策
治療開始前に治療計画についてしっかりと相談する
インビザラインは治療前に歯の動きや期間をシミュレーションできる矯正方法ですが、シミュレーションの結果は作成するマウスピースの設計図にすぎません。計画通りに矯正治療が進むことが多いことはわかっていますが、100%計画どおりに進むわけではありません。歯がうまく動かないケースや、歯茎が下がるなどのリスクもあるため、事前にデメリットを含めた説明を受けることが大切です。また、装着時間や交換時期を守るために日常生活のスケジュールを考慮し、時間をかけて治療を進めるという意識を持ちましょう。疑問点や不安な点があれば、遠慮なく歯科医師に確認し、納得したうえで治療をスタートすることが後悔を防ぐ秘訣です。
 当院にはトリートメントコーディネーターが在籍しており、歯科医師に直接聞きづらいことや費用面についてもお気軽にご相談いただけます。
マウスピースの装着方法・時間を守る
 インビザラインを用いた矯正では、マウスピースを1日20~22時間装着し、交換スケジュールを守ることが重要です。装着時間を守らないと計画通りに歯が動かず、治療が長引く原因になります。チューイー(マウスピースを歯に密着させるための補助具のこと)を活用し、フィットをしっかり保ちましょう。食事や歯磨き以外は、できるだけ装着時間を確保し、確実に歯を動かすことがポイントです。
 当院では、デンタルモニタリングというアプリを使い、毎週交換前歯並びのスキャンをしていただくと、マウスピースの適合状態や歯茎の状態をリモートで確認させていただくことができます。短期間で安全に治療が完了できるよう、お口の状態を確認しながら治療を進めることが大切です。

インビザラインのリスクについてきちんと説明を受ける
矯正治療において、歯茎が下がるリスクがあることを知っておきましょう。特に成人や歯槽骨が薄い方は要注意です。また、マウスピースの不具合を感じたら、早めに歯科医院へ連絡することも大切です。インビザラインは世界的に実績がありますが、装着時間や交換ルールなどの管理をしっかり行わないと、思うように歯が動かない場合があります。治療開始前に十分な説明を受け、リスクや注意点を理解したうえで治療を始めることが、後悔を防ぐ第一歩です。

口腔ケアを徹底する
治療中は、唾液の流れが変わって虫歯や歯周病のリスクが高まるため、通常以上に口の中を清潔に保つ必要があります。毎食後の歯磨きはもちろん、フロスや歯間ブラシの使用、マウスピースの洗浄も欠かせません。さらに、2~3ヶ月ごとの定期チェックでは、治療の進み具合や虫歯の有無、マウスピースのフィット具合などの確認を行います。虫歯治療が必要になり歯の形が変わると、マウスピースが合わなくなる恐れもあるため、日々のケアを徹底し、トラブルを未然に防ぎましょう。

治療後もリテーナーを装着する
矯正後は後戻りしないよう「保定装置(リテーナー)」を装着することが必要です。歯には常に元の位置に戻ろうとする力が働くため、後戻りを防ぐ最大の対策はリテーナーの適切な使用です最初の数ヶ月は一日中、そこから夜間装着へと移行するのが一般的です。一般に矯正期間と同じ程度リテイナーを装着していると後戻りしにくくなると言われていますが、ある程度の乱れが生じる可能性がありますので、ずっとつけ続けることをお勧めしています。この傾向は、インビザラインでもワイヤー矯正でも一緒です。

信頼できる歯科医院を選ぶ
インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないためには、信頼できる歯科医院で治療を受けることが大切です。経験豊富な歯科医院なら、想定外のトラブルを回避しやすく、メリットとデメリットを説明してくれます。治療前には他の矯正治療の選択肢があるかどうかも確認しましょう。公式サイトや口コミ、年間の症例数に応じたランクなどを比較し、希望や予算に合った医院を選ぶことが、満足いく矯正治療への近道です。
 インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないための最大のポイントは、信頼できる、相談がしやすい歯科医院で治療を受けることです。

インビザラインに向いている方・向いていない方の特徴
インビザライン治療が向いている人
インビザラインが向いている方は、マウスピースの装着時間(1日20~22時間以上)や交換時期を守り、自己管理ができる方です。歯並びの乱れが軽度で、抜歯せずに歯を動かせられるケースは特に適しています。もし抜歯が必要でも、移動距離が比較的少ない場合はインビザラインでも対応が可能です。マウスピースの洗浄や口腔内の清掃を欠かさず行えることも重要なポイントとなります。

インビザライン治療が向いていない人
マウスピースの装着時間を守れない、交換時期を忘れてしまうなど、自己管理が苦手な方はインビザラインには不向きです。また、大きな歯の移動や抜歯が前提となるケース、骨格的な問題がある場合は、マウスピースだけでは十分に対応しきれないことも多いため、ワイヤー矯正など他の治療法を検討したほうが良いでしょう。衛生管理が苦手でマウスピースや口腔内を清潔に保てない方も、思うように治療が進まない可能性があります。

インビザラインをやらなきゃよかった」と後悔する理由9選と対策
インビザラインで後悔したくない方は、西宮市甲子園の伊藤歯科クリニックにご相談ください
 伊藤歯科クリニックは1医院で年間300人を超える矯正患者さんを治療している矯正治療経験豊富なクリニックです。また院長自身はインビザライン・ブラックダイヤモンドプロバイダーの認定医として、自院・他院合わせて年間600人以上の矯正治療を指導しながら、患者様一人ひとりのご希望に沿った治療をご提案しています。

 伊藤歯科クリニックの矯正の特徴は、お子様から、大人の方まで、どの年齢でも年齢にあった矯正治療の提案ができることと、矯正治療期間が短いことです。
 例えば幼稚園児・小学校高学年での矯正治療は適齢期から外れていると判断するクリニックが少なくないです。伊藤歯科クリニックでは、その年齢だからこそできる、若さを生かした治療を提案できる場合が多くなります。
 矯正治療期間については、マウスピース矯正の特性を活かした治療計画を提案できるので、半年で半数以上の方が治療を完了しています。目立たず、短期間で完了する伊藤歯科クリニックの矯正治療が大変喜ばれています。

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