インビザラインの治療期間はどれくらい?期間を短縮する方法も解説
インビザラインの治療期間がどれくらいかかるのか気になっていませんか?できるだけ早く終わらせたいと考える方が多い中、実際の平均は医院によって、そして人によってばらつきがあるのが現状です。本記事では、平均的な治療期間の目安と、どれだけ重症か・どれだけ装着ルールを守るか・どの程度出来上がりに期待するかによって短くも長くもなるポイント、さらに治療をスムーズに進めるコツをわかりやすく解説します。短期間で理想の歯並びを目指したい方は、ぜひチェックしてみてください。
インビザラインの治療期間は平均どれくらい?
年齢別の平均期間
一般に矯正の治療期間は年齢によって変わります。子どもの場合、顎や骨の発育が活発なため、床矯正でも6ヶ月〜2年ほどで完了しやすいのが特徴です。マウスピース矯正をうまく使えば6ヶ月ほどで治療が完了することが多くなります。
一方、大人はワイヤ矯正なら1〜3年程度かかることが多く、特に40代以降になると代謝が低下するため、3年以上を要するケースも少なくありません。一方、軽度の症例なら1年ほどで済む場合もあります。重度の症例でも2年程度、軽度の症例なら半年ほどで済む場合が多くなります。
伊藤歯科クリニックでは1000人を超える小児矯正の経験を活かし、出来るだけ短期間で治療が終わるように工夫を重ねています。5年間の実績では小児矯正の78%が1年以内に、63%が半年以内に、37%が3ヶ月以内に矯正完了しています。(2019年1月〜2023年12月集計)
また、成人矯正も1000人を超える実績を活かし、できるだけ短期間で治療が終わるように工夫を重ねています。5年間の実績では成人矯正の70%が1年以内に、43%が半年以内に矯正完了しています。(2019年1月〜2023年12月集計)
種類別の平均期間
3ヶ月プラン:ライト 軽度の不正歯列向け 3〜6ヶ月 最大1年
半年プラン:モデレート 中等度の不正歯列向け 半年〜1年程度 最大2年
1年プラン:コンプリヘンシブ 重度の不正歯列向け 1年〜2年程度 最大3年
抜歯プラン:コンプリヘンシブ 抜歯が必要な重度不正歯列向け 2年程度 最大3年
インビザラインは治療プランによって治療期間が異なります。
3ヶ月プランは58%の方に選ばれています。軽度不正歯列の方と、あまりこだわらない中等度の不正歯列の方に選ばれています。半年プランは、24%の患者さん、中等度の不正歯列の方と、あまり拘らない重度の不正歯列の方に選ばれています。1年プラン、抜歯プランを選ぶ方は重度の不正歯列に限りますが、全体の20%もいません。(2019年1月〜2023年12月集計)
歯科医院の矯正治療の経験数や考え方
一般的に矯正治療の経験数が多い歯科医院の方が治療がスムーズに進みます。生体の反応は人によって様々で予想がつかないトラブルが起きることもありますが、多くの経験をもとにトラブルを未然に防いだり、トラブル対応がスムーズになるというメリットがあります。また数多くの治療装置を扱うことで原価が下がり、品質の割にリーズナブルになる可能性があります。
逆に、経験数が少ない歯科医院の場合でも、勉強のためと割り切って利益をもとめず、最初はリーズナブルに治療を提供している場合があります。
インビザラインの治療期間が長引くケース
抜歯が必要な場合
矯正治療では、歯を動かすスペースが不足している場合や、大きく歯並びが乱れている場合に抜歯を行うことがあります。抜歯によって歯一本分の空隙が生まれる分、残りの歯を大きく動かさなければならず、治療期間が長めにかかります。抜歯が必要な症例ではインビザラインの治療が長期化しやすいのです。
虫歯や歯周病の治療が必要な場合
虫歯や歯周病がある場合は、これらを優先的に治療するのが望ましいです。症状が軽度なら矯正と並行できることもありますが、重度だとある程度の治療を終えてからでないと矯正が難しく、結果的に全体の期間が延びる原因になります。さらに矯正中に新たなトラブルが見つかった場合、軽度なら並行して治療できますが、重度の場合は一時的にマウスピース装着を中断するケースもあります。こうしたリスクを回避するためにも、日頃のケアと定期検診を怠らないことが大切です。
重度の叢生の場合
歯並びが重度に悪い場合、歯を理想の位置に移動させるために、より多くのマウスピースが必要になることがあり、その分治療期間が延びます。
重度の叢生では、歯が大きく重なっているため、まずスペースを確保しながら歯を理想の位置に動かす必要があります。その分、多くのマウスピースを要し、移動距離も長くなることから、治療期間が長引く傾向が強いです。さらに、状況によっては抜歯が必要となる場合もあり、治療のステップや調整が増えるため、治療全体の期間が一層延びる可能性があります。早めに専門医へ相談し、計画的に治療を進めることが大切です。
マウスピースの装着時間が足りない場合
マウスピース矯正では、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。食事や歯磨き以外でもしっかり装着しないと、歯が予定どおりに動かずマウスピースが合わなくなる恐れがあります。その結果、再作成が必要となり、治療期間が延びる原因にもなりかねません。特に忙しい方はスケジュール管理を徹底し、外出先でもケースを携帯するなどして装着時間を確保する工夫が大切です。
通院を怠った場合
インビザラインの治療を成功させるには、定期的な通院が欠かせません。歯の移動状況や装置の不具合を確認できないと、計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びる原因になります。また、虫歯や歯周病の発見が遅れると症状が進行し、最悪の場合は治療計画を立て直す必要が出る可能性もあります。こうしたリスクを避けるためにも、指定された来院頻度を守り、必要なチェックと調整をしっかり受けましょう。
インビザラインの治療期間を短縮する方法
早く始める=できるだけ若い時に始める
インビザライン矯正に限らず、若い方が骨が柔らかいので、歯の動きが早く、仕上がりがきれいになります。小児矯正の場合は永久歯に生え変わっていない乳歯が残っているので完成形にはなりませんが、痛みがほとんどなく、短期間で完了します。成長期前に成長の方向性を修正するので、矯正治療のトータル期間が短くなるだけでなく、大人になった時の顔立ちがよくなります。大人の場合は、年齢を重ねるほど歯周病・歯肉退縮・ブラックトライアングルなどの副作用も出やすくなります。できるだけ若い間に早く始めるのが矯正治療をスムーズに進めるコツです。
マウスピースの装着時間・方法を守る
インビザラインの治療を早く終わらせるには、1日20~22時間の装着時間を守ることが重要です。食事や歯磨き以外の時間はできるだけ装着し、指示されたタイミングでマウスピースを交換しましょう。歯が計画通りに動くため、無駄な期間延長を防げます。取り外しが可能なメリットがある一方、自己管理が不可欠なので、習慣づけて装着時間を確保することができない方には難しい治療となります。習慣を守ることが難しい場合、途中でワイヤー矯正に切り替える場合があります。
十分に口腔ケアをおこなう
効率的に矯正を進めるうえで、日頃の口腔ケアを大切にする必要があります。食後は必ず歯磨きを行い、マウスピースを装着する前に口内を清潔に保ちましょう。虫歯や歯周病を防ぐことで再治療のリスクが減り、スムーズに治療が続けられます。
また、マウスピースは定期的に洗浄し、専用の洗浄剤を使って丁寧に洗うことで細菌の繁殖を抑えることができます。
通院日を遵守する
マウスピース矯正は通院頻度が少ないものの、歯の移動状況やマウスピースのフィット感を定期的に確認するため、指定された通院日を守ることが大切です。通常は1ヶ月半~2ヶ月ごとに通院し、必要に応じた調整やサポートを受けられます。診察時には治療計画の進捗も把握でき、矯正をスムーズに進めるうえで欠かせません。さらに、通いやすい歯科医院を選ぶだけでなく、装着時間を確保しやすいタイミングで治療を始めることもポイントです。
必要以上にこだわらない
マウスピース矯正に限らず、矯正治療の終わりは本人がどの程度の出来上がりを求めるかで変わってきます。そして、こだわりが強いほど、時間がかかり、歯を削る/歯を抜くなどの負担が増え、料金が高くなります。
例えば、歯並びをまっすぐにするだけでしたら3ヶ月で済む場合も、出っ歯を治すという目標が加わることで半年以上に長引くことがよくあります。出っ歯を治す方法も、歯の形を整えるだけなのか、歯を抜くのか、何ミリ引っ込めるかによっても期間と料金がかなり変わってきます。
意外と難しいのが「歯の正中を合わせる」という目標です。左右の骨の硬さが不均一かどうかは歯を動かしてみないとわかりません。当初の治療を完了した時、正中が合うかどうかは歯をまっすぐ並べてみないとわからないので、多くの場合追加の料金と追加の期間がかかります。
また、矯正器具には「あそび」と呼ばれる安全のための緩み/隙間があるので、最後にわずかな段差が残ることがあります。骨が硬くて、どうしても動かしきれない歯があれば、無理をしないことをお勧めしています。無理に動かすことで、歯の歯髄/神経が死んだり、歯周病/歯肉退縮が進行するリスクがあります。歯の形も均一ではなく、誰にでもある程度左右の非対称があります。噛み合わせの馴染みのため、歯のラインを整えるために、最後の調整は歯を少し削ることで行う必要があります。
治療期間を含めてインビザラインを検討している方は、西宮市甲子園の伊藤歯科クリニックにご相談ください
伊藤歯科クリニックは1医院で年間300人を超える矯正患者さんを治療している矯正治療経験豊富なクリニックです。また院長自身はインビザライン・ブラックダイヤモンドプロバイダーの認定医として、自院・他院合わせて年間1000人以上の患者さんの矯正診断を行い治療を指導しています。
伊藤歯科クリニックの矯正の特徴は、お子様から、大人の方まで、どの年齢でも年齢に適した矯正治療の提案ができることと、矯正治療期間が短いことです。
子供の歯並び育成は早い時期から対策を始めた方が楽になり、仕上がりもきれいになります。ただ、矯正治療装置の限界から幼稚園児・小学校高学年での矯正治療は適齢期から外れていると判断するクリニックが少なくないです。伊藤歯科クリニックでは、ほとんどの年齢で、その年齢だからこそできる、若さを生かした治療を提案できます。
大人の矯正治療も、年齢が若い方が対応できる治療の幅が広くなります。虫歯治療を行う場合も、虫歯治療前に歯並びを整える方が質の高い治療になります。
矯正治療期間については、マウスピース矯正の特性を活かした治療計画を提案できるので、半年で半数分以上の方が治療を完了しています。目立たず、短期間で完了する伊藤歯科クリニックの矯正治療が大変喜ばれています。
まずは、ご不安やお悩みをお聞きかせください。
LINEでも新規の矯正相談を承っております。気になる部分のお写真を送っていただくだけで簡易診断いたします。西宮市甲子園周辺でインビザラインでの矯正をお考えの方はぜひ、伊藤歯科クリニックにご相談ください。
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