第2回 小児矯正の第1期・第2期とは?二段階に分ける理由
「第1期の次は、必ず第2期なのですか?」第1期・第2期は治療段階の名称で、全員が二度治療すると決まっているわけではありません。当院の「伊藤式こども時短矯正」は、子どもの時期に意味のある治療を必要以上に長引かせず、主に第1期の中で完了を目指す治療体系です。
第1期を一度終え、成長はその後も見守ります。重大な問題がなければ、細かな歯のゆがみは成長後に本人が希望したときに仕上げる。この記事では、一般的な二段階の考え方と、当院が大切にする治療の区切りを説明します。

第1期治療は、成長途中の歯ならびやかみ合わせに対して、今対応する意味がある問題を治す段階です。第2期治療は、永久歯列で必要と判断した歯の位置やかみ合わせを整える段階です。
時期を分けるのは、幼い時期に治す意味がある問題と、永久歯がそろってから評価・治療する問題があるためです。誰もが二度の治療を必要とする、という意味ではありません。
第1期治療とは?小学生の「今」に意味のある治療です
成長や生え替わりの途中で取り組みます
第1期は、乳歯と永久歯が混在する時期などに行います。年齢だけで区切らず、歯の生え方、顎の関係、治療への協力が得られるかを確認して開始します。
前歯のかみ合わせを治す、永久歯が並ぶための場所に対応するなど、対象は一人ひとり違います。すべての子どもに同じ装置や同じ治療を行うものではありません。
「将来の準備」だけを目的にしません
第1期を、顎や歯ならびの土台づくりと説明することがあります。将来の治療を進めやすくする役割はありますが、それだけで今回の治療の目的を説明しきれるとは、当院は考えていません。
今治せる問題は、今回の治療として終わらせる。
当院のブランドと、第1期という段階を区別します
「伊藤式こども時短矯正」は当院の治療思想と治療設計を表す名称です。「第1期矯正」は小児矯正における治療段階を表す一般的な呼び方であり、ブランド名ではありません。主に第1期として行い、その中で子どもの時期にしておく意味のある治療を完了させることを目指します。
当院は、治療前に困っていたことが何で、終了時に何が治ったのかを、ご家族と共有することを重視します。
第2期治療とは?永久歯列を整える治療として説明されます
一般的に第2期治療は、永久歯列を中心に歯の位置やかみ合わせを整える治療です。第1期が土台づくり、第2期が仕上げと説明されるのは、子どもの時期にはまだ生えていない歯や、これからの顎の成長があるためです。
ただし、「永久歯がそろったらすぐ始める」「中学生から必ず第2期へ進む」という一律の流れを、当院は採りません。
当院の「仕上げ矯正」は、本人が選ぶ治療です
重大な問題がなければ、顎の成長が概ね落ち着いた後、本人が残った歯のゆがみなどをさらに整えたいと希望した場合に行います。これを当院では「仕上げ矯正」と表現します。
一般的な第2期という用語と、当院の仕上げ矯正は、範囲が完全に同じではありません。早期対応を要する咬み合わせのずれや埋伏歯は、本人の審美的な希望だけで時期を決めず、必要な評価・治療を提案します。
第1期の完了と、将来の仕上げは別に判断します
第1期そのものを完了させます
当院は、成長を利用する意味のある問題、永久歯の萌出スペース、基本的な歯列の形とかみ合わせを整え、今回の治療を一度完了させます。将来のすべての変化をなくすという意味ではありません。
とくに乳犬歯周囲に永久犬歯が生える場所を準備し、八重歯になりにくい環境を整えることを重視します。その後に中学生頃から歯ならびを急いで治したくなる原因を、可能な範囲で減らすためです。
多少のゆがみがあっても、すぐに治療とは限りません
成長後に治療を要する問題がなく、本人が追加の仕上げを希望しなければ、仕上げ矯正を行わない選択もあります。追加治療が不要になると、第1期の開始時に約束するわけではありません。
生え替わりや顎の成長で多少の不整が生じても、重大な問題がなければ、本人が後に仕上げを選べます。成人後の選択でも構いません。
医学的に対応が必要な問題は、時期を逃さず診ます
埋伏歯、強い咬み合わせのずれ、周囲の歯への影響が疑われる場合などは、診断に応じた対応が必要です。埋伏歯とは、歯が骨や歯肉の中にとどまり、正常に生えてこない状態です。
単に「成長を待つ方針だから」と先延ばしにはしません。追加治療の必要性と時期は、その時点の状態から説明します。
第1期と第2期の間は、何をするのでしょうか?
歯の位置を維持する保定と、生え替わりや成長の確認を行います。むし歯予防や必要な口腔機能の管理も、その目的に応じて続けます。
これらの期間が重なることはありますが、成長を待っている間ずっと、新たに歯を動かす必要があるとは限りません。観察の間隔や保定装置の使い方は、終了時の状態に合わせて説明します。
第2期を前提にしないことと、第2期の可能性を説明しないことは違います。
将来あり得る変化を共有したうえで、今の治療をきちんと区切ります。
伊藤歯科クリニックの考え方
当院の原則は、「第2期矯正を、前提にしない。」です。伊藤式こども時短矯正では、今治すべきことにゴールと終了予定を定め、その治療を一度完了させます。
親御さんが子どもの将来のために行う第1期と、成長後に本人が選ぶ仕上げ矯正を分ける。将来確認すべき変化は説明しながら、治療を自動的に二段階へつなげない考え方です。
まとめ
- 第1期と第2期は、時期と目的が違う治療です。
- 伊藤式こども時短矯正には、今回の治療として達成するゴールがあります。
- 第1期だけで終わる場合と、第2期を必要とする場合があります。
- 重大な問題がない場合、成長後の仕上げは本人の希望をもとに選べます。
■詳しく知りたい方は、西宮市甲子園の伊藤歯科クリニックにご相談ください
第1期と第2期の違いを知っても、お子さんにどこまで治療が必要かは、年齢だけでは決まりません。伊藤歯科クリニックでは、矯正検査で歯の生え方、永久歯が並ぶ場所、基本的なかみ合わせを確認します。
当院は第2期を前提にせず、第1期そのものに達成するゴールと終了予定を定めます。成長後に確認する点、保定や観察の目的、仕上げが必要になった場合の考え方も分けて説明します。
「二度治療する理由が分からない」「第1期の費用に何が含まれるか知りたい」という疑問も、相談時にお伝えください。治療範囲、終了の条件、その後の費用の確認項目まで整理し、ご家族が内容を理解して選べるようにします。
Q&A
Q. 子どもの第1期矯正を受けたら、第2期矯正も必須ですか?
必須ではありません。医学的に必要な対応と、本人が希望する細かな仕上げを分けて判断します。重大な問題がなければ、成長後に本人の意思で選べます。
Q. 第2期治療が必要になったら、第1期矯正は無駄だったのですか?
第2期が必要になったことだけでは、第1期が無駄だったとはいえません。今治す意味があった問題に対し、どのようなゴールを達成したかで評価します。だからこそ、開始時に第1期自体の目的を明確にします。
Q. 小児矯正の第1期をせず、永久歯の第2期治療から始められますか?
今治療する必要がなければ、永久歯列になってから一度で行う選択もあります。逆に早期対応の意味がある問題もあるため、相談と治療開始は分けて考えてください。
Q. 子どもの歯ならびの矯正費用には、第1期と第2期の両方が含まれますか?
含まれるかどうかは契約内容で異なります。第1期、保定、経過観察、第2期が必要になった場合の費用を、それぞれ確認してください。
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監修者プロフィール
- プロフィール
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大阪大学歯学部卒業。同大学大学院修了(歯学博士)。
口腔外科領域において高度な臨床経験を積んだ後、伊藤歯科クリニックを開院。
歯科医師臨床研修指導医。3500症例以上の矯正治療経験を有するマウスピース矯正の臨床家。
甲子園矯正歯科 伊藤歯科クリニックでは、年間300症例以上を院長自ら一貫して直接治療・経過管理している。
さらに外部歯科医院を含め年間750症例以上のマウスピース矯正治療を統括・管理し、インビザライン・ブルーダイヤモンドプロバイダーに認定。
多数症例の解析データに基づき、再現性と安全性を重視した治療設計を実践している。 - 資格
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- 歯科医師(大阪大学歯学部卒業)
- 歯学博士(大阪大学大学院歯科口腔外科)
- 歯科医師臨床研修指導医
- インビザライン(マウスピース矯正)
- ブルーダイヤモンドプロバイダー(年間750症例以上)
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