インビザラインは痛いの?痛い原因7つと対処法を歯科医師が解説
インビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないといわれていますが、実際は装着開始直後や交換時などに痛みを感じるケースもあります。痛みが生じる原因を知り、適切な対処法を実践することで、不安や負担を最小限に抑えることが可能です。本記事では歯科医師が、インビザラインの痛みについて解説し、痛みの原因7つと対処法をわかりやすくご紹介します。加えて、痛みが続く期間も説明しますので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインはどれくらい痛い?
ワイヤー矯正と比べると痛くない矯正治療における「痛み」は、多くの方が気にするポイントのひとつです。マウスピース矯正(インビザライン)とワイヤー矯正では、痛みの傾向や感じ方に大きな違いがあります。インビザラインは、透明なマウスピースを7〜10日ごとに交換しながら、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。一度に大きな力がかかることがないため、痛みは装着直後の圧迫感や違和感程度で済むことが多く、2〜3日で自然に落ち着きます。また、口内を傷つける金属装置がないため、口内炎などのリスクも少ないのが特徴です。
一方、ワイヤー矯正では金属製のブラケットとワイヤーを使い、歯に強い力をかけて一気に動かすため、初期や調整後に強い痛みが生じやすく、1週間ほど続くこともあります。さらに、食事時の噛み合わせによる痛みや、装置が口の粘膜に当たることで生じる傷や口内炎など、痛みの種類もさまざまです。マウスピース矯正は比較的痛みが少なく、痛みが不安な方にとって、無理なく続けやすい矯正方法です。
そもそも、マウスピース矯正は装着しないと矯正治療が進みません。実際、マウスピース矯正を始めた患者さんの98%が治療を完了していることから、痛みによる治療中断も少ないと考えられます。
インビザラインが痛いと感じる7つの場面
インビザライン矯正を始めたての時
インビザライン矯正を始めたばかりの頃は、歯に新しい力が加わり、痛みや圧迫感を感じやすくなります。これは歯が動き始めている証拠であり、自然な反応です。最初の数日は特に違和感が強く出やすいですが、通常は3日ほどで落ち着き、1週間以内には慣れていきます。インビザラインはおよそ1週間ごとに新しいアライナーへ交換する仕組みのため、定期的に軽い痛みが生じることがありますが、徐々に慣れていく場合がほとんどです。
マウスピースを新しいものに変えた時
インビザラインはおよそ1週間ごとにマウスピース(アライナー)を新しいものに交換し、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。新しいマウスピースは、次の歯並びの形をゴールとして作られているため、現在の歯の位置とはわずかにズレがあります。そのズレを解消するように歯が動き始めるため、装着直後は圧迫感や痛みを感じやすくなります。これは矯正が順調に進んでいる証拠でもあります。痛みのピークは交換から1〜2日後に訪れることが多く、通常は2〜3日で落ち着いていきます。痛みのタイミングや強さには個人差があるため、毎回痛みがあるとは限りませんが、繰り返し起こる可能性があることを知っておくと安心です。
マウスピースやアタッチメントが口内に引っかかる時
インビザラインでは、歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起をつけることがあります。これは歯の移動をスムーズにするための補助的なものですが、マウスピースの取り外し時に引っかかりやすく、唇や頬の内側に触れて痛みや違和感を感じることがあります。また、マウスピースの縁が舌や歯茎、頬の粘膜に当たって擦れたり炎症を起こすこともあります。特にマウスピースを交換した直後は違和感が出やすいため、気になる場合は無理せず歯科医院に相談しましょう。調整してもらうことで、痛みは軽減されることがほとんどです。
歯根膜・歯髄が敏感になっている時
インビザライン矯正中は歯が少しずつ動いているため、歯の根の周囲にある「歯根膜(しこんまく)」や「歯髄(しずい)」という組織が敏感になります。この状態で食事をして固いものを噛んだり、温かいもの、冷たいものを口に含むと痛く感じることがあります。特に痛みが強い場合は、「歯根膜炎」や「歯髄炎」が疑われることもあります。これは珍しいことではなく、矯正中に限らず起こり得る反応です。違和感や強い痛みを感じたときは、一つ前のマウスピースに戻して慣らすことが有効です。無理をせず早めに歯科医院に相談しましょう。
ゴムかけを始めた時

インビザライン矯正では、噛み合わせや顎の位置をより目標に近づけるために、「顎間ゴム(ゴムかけ)」を使用することがあります。これは上顎と下顎の歯に小さな輪ゴムをかけて引っ張り、噛み合わせを整えるために必要な力を与える手段です。しかし、ゴムかけを始めた直後は、歯や顎に新たな力が加わるため、圧迫感や痛みを感じやすくなります。特に初めの数日は歯が引っ張られるような違和感を強く感じることがありますが、ほとんどの場合は数日で軽減していきます。もし痛みが長引いたり強すぎると感じた場合は、ゴムのかけ方や強度の調整が必要な場合もあるため、歯科医院に相談しましょう。
抜歯やIPR処置を行ってすぐの時
インビザライン矯正では、歯並びを整えるスペースを確保するために「抜歯」や「IPR(歯と歯の間をわずかに削る処置)」を行うことがあります。抜歯を行った場合、その直後は抜歯した部分に痛みや不快感が生じることがあり、マウスピース装着による圧迫よりも痛みを強く感じることもあります。通常は傷の回復とともに痛みも落ち着いていきますが、強い痛みが続く場合は痛み止めの使用や歯科医院への相談が必要です。一方、IPRは歯の表面(エナメル質)をわずかに削る処置で、通常は痛みを伴いませんが、エナメル質が薄い方や口腔内が敏感な方は、知覚過敏のような痛みを感じることもあります。処置後にしみたり痛みが強い場合は、我慢せず早めに歯科医院に伝えるようにしましょう。
久しぶりにマウスピースを装着した時
インビザライン矯正では、1日22時間の装着が基本です。装着時間が不足すると、動いた歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きやすくなります。そうした状態で久しぶりにマウスピースを装着すると、歯に再び強い力がかかり、痛みや圧迫感を感じることがあります。また、マウスピースが合わなくなる「アンフィット」の原因にもなり、治療計画に支障が出る可能性もあります。。矯正終了後の「保定期間」にリテーナーの装着を怠った場合も同様に、後戻りによる痛みや再矯正のリスクが生じます。治療の効果を最大限に引き出すためにも、装着時間と保定のルールを守ることが大切です。
インビザラインが痛いときの対処法

鎮痛剤を飲む
インビザライン矯正中に強い痛みを感じた場合は、無理せず鎮痛剤を服用することもひとつの対処法です。通常、正しくマウスピースを装着していれば耐えがたい痛みになることは少ないですが、痛みが日常生活に支障をきたすようであれば、担当医に相談のうえ鎮痛剤を処方してもらうと安心です。市販のロキソニンやイブプロフェンなどを自己判断で服用することもできますが、これらは抗炎症作用により歯の移動を遅らせる可能性もあるため、使用前に医師へ相談しましょう。
硬い食べ物を避ける
インビザライン矯正中に痛みを感じるときは、食事の内容を工夫しましょう。特にアライナーの装着直後や交換直後は痛みが出やすいため、硬い食べ物は避け、柔らかいものを選ぶようにしましょう。かたいものを噛むと歯の根元にある歯根膜が炎症を起こし、痛みが悪化する可能性があります。お粥やうどん、豆腐、煮込んだ野菜など、歯に負担をかけにくい食事がおすすめです。痛みが落ち着けば、徐々に普段の食事に戻していくとよいでしょう。
一つ前のマウスピースに戻す
新しいアライナーに交換した際、強い痛みや違和感が続く場合は、無理に装着を続けず、ひとつ前のマウスピースに戻して様子を見るという方法があります。特に、前のアライナーの装着時間が十分でなかった場合は、歯がまだ次の段階に対応できておらず、強い痛みが出ることがあります。このようなときは、前のアライナーを数日間装着してから再び新しいものに交換すると、痛みが和らぐ場合があります。判断に迷う場合は担当医に相談しましょう。
矯正用ワックスを使用する
マウスピースやアタッチメントが口内に当たって痛みを感じる場合は、矯正用ワックスの使用が有効です。特に食事中やマウスピースを外した際、アタッチメントが頬や唇の内側に触れて口内炎や傷の原因になることがあります。矯正用ワックスはそうした刺激をやわらげるために、突起部分を一時的にカバーするアイテムです。使用することで粘膜へのダメージを抑え、痛みを軽減できます。必要な場合は、担当医に相談して処方してもらいましょう。
歯科医院へ相談する
インビザライン矯正中に痛みが強く続く場合や、口内に違和感があるときは、早めに歯科医院へ相談することが大切です。アライナーの突起物やアタッチメントが粘膜に当たり、痛みが生じているケースもあり、その原因となる部分を調整することで改善されることがあります。歯が動くことによる自然な痛みであっても、不安を感じるようであれば遠慮なく担当医に伝えましょう。
インビザラインの痛みに不安がある方は、西宮市甲子園の伊藤歯科クリニックにご相談ください
インビザライン中の痛みに関しての不安は取り除けましたでしょうか?
インビザラインは従来のワイヤー矯正より痛みが少ないといわれるものの、個人差があり、短期間の痛みや違和感を感じることもあります。
複数の治療プランや治療結果をもとに、ご自身に合った矯正方法をお選びいただけます。マウスピース矯正のみで難しい場合にはワイヤー矯正を併用し、より短期間で確実な治療を目指します。治療費は初めに明確に提示いたしますので、ご不安な点も遠慮なくご相談ください。ライフスタイルやご予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。まずはご不安やお悩みをお聞かせください。
【24時間受け付けております。お気軽にお問い合わせください。】
マウスピース矯正で後悔したくない方は、
甲子園矯正歯科
伊藤歯科クリニックに
ご相談ください

ブルーダイヤモンド
認定ドクター
院長は年間750症例以上の治療計画作成実績に与えられる兵庫県で唯一のブルーダイヤモンド認定ドクターです。そして、他の歯科医院にも矯正治療指導を行なっているインビザライン公式スピーカー(セミナー講師)です。
気になるところを撮影して写真をLINEで送っていただければ院長が画像を確認して、マウスピース矯正で対応可能かどうか?抜歯が必要かどうか?費用や期間の目安などについて回答いたします!
監修者プロフィール
- プロフィール
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大阪大学歯学部卒業。同大学大学院修了(歯学博士)。
口腔外科領域において高度な臨床経験を積んだ後、伊藤歯科クリニックを開院。
歯科医師臨床研修指導医。3500症例以上の矯正治療経験を有するマウスピース矯正の臨床家。
甲子園矯正歯科 伊藤歯科クリニックでは、年間300症例以上を院長自ら一貫して直接治療・経過管理している。
さらに外部歯科医院を含め年間750症例以上のマウスピース矯正治療を統括・管理し、インビザライン・ブルーダイヤモンドプロバイダーに認定。
多数症例の解析データに基づき、再現性と安全性を重視した治療設計を実践している。 - 資格
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- 歯科医師(大阪大学歯学部卒業)
- 歯学博士(大阪大学大学院歯科口腔外科)
- 歯科医師臨床研修指導医
- インビザライン(マウスピース矯正)
- ブルーダイヤモンドプロバイダー(年間750症例以上)
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