口腔外科

口腔外科とは

口腔外科とは

『口腔外科』は、舌や粘膜など口の中を構成している組織、また、顎関節や唾液腺など口に関連する器官に発生した疾患を治療する診療科です。これらの場所に発生した損傷、炎症、のう胞、腫瘍などの治療を行います。

疾患によっては、食事や会話などに支障だけでなく、顔貌の変化など審美的な支障が生じることがありますが、治療によって機能や外見を改善することができるので、諦めずに一緒に治療に取り組みましょう。

親知らず

親知らず

『親知らず』は、永久歯が生えそろった後に生えてくる歯で、奥歯のさらに奥に1本ずつ、上下左右合わせて4本生えてきます。すべての方に生えるとは限らず、生えても4本すべてが生えるというわけではありません。
現代人は顎が小さい傾向があるので、歯の生えるスペースが狭く、まっすぐ生えることが少なくなっています。横向きに生えたり埋まったままの状態で、周囲の歯や歯肉を圧迫するような場合、歯ブラシが届きにくいため、きちんと磨けずむし歯になってしまうことがあります。そのような生え方をしていたら、抜歯した方がいいでしょう。しかし、まっすぐに生え、何も問題がなければ抜歯する必要はありません。

親知らずの生え方が気になるという方や、腫れ・痛みのある方はぜひご相談ください。

レーザー治療

レーザー治療

『レーザー治療』は、拡散せず平行に発せられるレーザーという強力な光を当てて、患部を取り除く治療方法です。患部に光を集中的に当てられるので、健康な部分のダメージが少なく、出血や痛みが少ないという特徴があります。
歯周病などの一般的な治療をはじめ、知覚過敏の治療、消炎・鎮痛による口内炎の治療、歯肉の切開や形状の修整による歯肉形成などの治療に活用しています。

顎関節症

顎関節症

『顎関節症』は、口を開け閉めするときに音がする、顎を動かすと痛い、口を開けにくいなどの症状が現れる疾患です。
原因は複雑で、噛み合わせの悪さ、歯ぎしり、歯を噛みしめる癖、ストレスなどのさまざまな要因が重なって起こります。生活習慣や癖なども関係するため、まずは診察し、そのあとで原因や治療方法などの詳細をお伝えします。

通常は、鎮痛剤を規則的に服用して関節内の炎症を鎮めます。それと並行してスプリントという、プラスチックの板で歯列全体を覆う治療を行います。
噛み合わせが悪い場合は、噛む力がきちんと分散するよう調整します。
生活習慣に問題がある場合は、患者さまの日常生活についてお聞きし、無意識のうちに行っている生活習慣や癖から、顎関節症の症状を悪化させる原因をなくせるようご指導します。